コロナ後の観光、中間・富裕層に的
日本経済新聞
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ニュースタイトルだけを見ると全ての観光施策のターゲットを中間・富裕層とするかのように見えますが、実際はデイビット・アトキンソン氏がCOVID-19収束後のインバウンド戦略として語ったことです。
『「日本には富裕層向けの上質なホテルがない。こう訴えてきた。増えてきたのは事実だがまだ不十分。いくら動画で日本の魅力を発信しても受け皿がなければ無駄だ。高級ホテルの誘致をもっと進めないといけない。政府は民間投資に対し積極的に支援すべきだ(記事から引用)」
確かに、これまで取り込めていなかった富裕層を狙うことも重要だと考えますが、全ての富裕層・富豪層が外資系のラグジュアリーホテルに滞在したいわけではありません。特に日本が大好きなハードリピーターに対しては、日本ならではの本質的なサービスを提供しなければ満足度も向上しません。もちろん、都市部では高級ホテルの誘致も必要ですが、それ以上に地方では日本の旅館や料亭、各種アクティビティーなどで「高級」と言うよりはその地域でしか体験出来ない上質な商品やサービスの方が富裕層・富豪層には必要です。何故、日本が旅先として選ばれるのかを根本的に考え直すことがCOVID-19収束後のインバウンド戦略には欠かせない視点ではないでしょうか。