[7日 ロイター] - 中国税関総署は7日、8月の未加工銅と銅製品の輸入が前年同月比41%減の39万4017トンと、2019年6月以来の低水準になったと発表した。価格の高止まりと景気の減速を背景に需要が低迷した。

前月からは7%減少し、5カ月連続のマイナスとなった。

マレックス・スペクトロンの商品ブローカー、アンナ・スタブラム氏は「中国の顧客は現行価格で銅を購入したいとは思っていない。1トン当たり9000ドル未満での買いはあったが、それを上回るとかなり高価なようだ」と述べた。

ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は過去1年間で2倍以上に跳ね上がり、5月に記録的高値である1トン=1万0747.50ドルを付けた。その後は、中国の弱い需要と刺激策縮小への懸念が重荷となり、9000─1万ドルのレンジで推移している。

8月の銅精鉱の輸入は5月以来の高水準である189万トンとなった。前年比で19%、前月からは0.2%増えた。