[サンサルバドル 6日 ロイター] - 中米エルサルバドルのブケレ大統領は6日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの法定通貨としての正式採用を翌日に控え、同国が400ビットコインを所有していると明らかにした。

これを受けてビットコインは上昇。リフィニティブのデータによると、6日午後の取引で一時1.49%超上昇し、5万2680ドルを上回った。

ブケレ大統領は当初、ツイッターへの投稿で同国が初めて、200ビットコインを購入したと明らかにし、「期限が迫る中、ブローカーがもっと多く購入することになる」と述べた。

その後、「われわれは現在、400ビットコインを保有している」とツイートした。

同大統領は、ビットコインの法定通貨化により、海外に住むエルサルバドル人が本国に送金する際の手数料が数百万ドル節約できるとしている。7日以降は法定通貨として米ドルとビットコインを併用する。

しかし、世論調査では、エルサルバドルの人々はビットコインのボラティリティーの高さを警戒し、使用に懐疑的であることが示されている。ビットコインのボラティリティーを巡っては、金融機関の規制・財務上のリスク増大につながる可能性があるとの見方がある。

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