【宮田裕章の提言】ギブ&テイクではなく「ギブ&シェア」。データ共有で開く医療の新世界
コメント
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あるべきデータ活用って、こういう形かと。支援を受ける側の気持ちにも配慮し、さりげなく支援の手を差し伸べる。そういった人の気持ちに寄り添う行動は、同じ感情を持った人間にしかできない。
あくまで『人』がデータを、テクノロジーを、いかに生かしていくか。そこに今後の社会のカギがあると思う。
"生活保護を受けるシングルマザーは、貯金が尽きるまで頑張って、どうにも立ち行かなくなってから生活保護を受けに来る人が少なくありません。
その状態から支援しても、立ち上がる余力が残っていないことが多い。それでは本人と子どもの未来を奪ってしまいます。
そうではなく、もっと手前から異変に気づけるようにすれば、本当に不幸になってしまう前に手を差し伸べられるはずなんです。
たとえば、体重のデータから子どもの成長曲線に異常が見られた場合、生じている異変は貧困かもしれないし、それ以外の出来事かもしれません。
そうした可能性を早い段階で察知して支援することで、未来を前向きなものに変えられるかもしれないのです。"
注目のコメント
宮田先生に、医療分野が持つ課題や解決策について伺いました。
今の日本は大多数の「平均の人たち」に合わせて作られているけれど、そもそも分断や格差が広がり、個別化した現在は「平均の人たち」がいません。だからこそ、医療にまつわるさまざまなデータを利活用して、医療だけでなくヘルスケアや福祉など、さまざまな社会課題を解決する必要があるとのこと。
記事内にシングルマザー問題がありますが「誰も取り残さない社会」を作るためには、データを集めてシェアすることが極めて重要。誰もが幸せに生きていけるような社会を作っていくためには、避けて通れない道ですし、待ったなしの状態だと思いました。広告ですが宮田先生に引っ張られて読んでしまいました。
思うに医療データにも、全銀手順のような国際規格のプロトコルが必要なのではないかと感じます。NHKの番組で口腔癌の患者さんがコロナ禍で治療する病院が無く、仕方なく九州のがんセンターに診察に行くというインタビューがありました。医療逼迫を感じると共に、日本の何処かで治療を受けられて良かったと思いました。お薬手帳、カルテ、紹介状など銀行口座の様に利用者が電子的に保管し、必要な時に取り出せる仕組みが必要と感じます。そもそも、医療データは患者の持ち物であるという考え方が浸透する事を願います。もはや医療やヘルスケアの枠を超えて活躍されている宮田さんに、今回は医療業界が抱える課題とデータ活用における理想の未来をストレートに語っていただきました。
さまざまな金言をいただきましたがデータ活用におけるスタンスはGive&Takeではなく、Give&Shareという言葉、すごくしっくりきて流行らせたい衝動に。