[ベルリン 2日 ロイター] - 9月26日に連邦議会選挙(総選挙)を控えるドイツで、中道左派の社会民主党(SPD)がメルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を支持率で5ポイント上回ったことが、2日発表の世論調査で分かった。

公共放送ARDの委託で調査機関インフラテスト・ディマップが実施した調査によると、SPDの支持率は25%と、8月上旬の調査から7ポイント上昇。一方、CDU・CSUは7ポイント低下の20%となった。

緑の党は16%、自由民主党は13%、極右「ドイツのための選択肢(AfD)」は12%、極左の左派党(リンケ)は6%だった。

調査は有権者1337人を対象に8月30日─9月1日に実施された。

仮に首相を直接選ぶ選挙制度であった場合に、SPDのショルツ候補に投票すると回答した人は43%と、CDUのラシェット候補(16%)と緑の党のベーアボック候補(12%)を大きく引き離した。

CDUのラシェット党首は、8月29日の首相候補討論会の直後に実施された世論調査で他の有力2候補に劣ったとの見方が示され、選挙戦で挽回を目指す。