[ソウル 3日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記は2日、平壌で党の政治局拡大会議を開き、自然災害および新型コロナウイルス対策を強化する必要性を訴えた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が3日、報じた。

KCNAによると、会議では経済計画が主要議題となった。

「異常気象はここ数年で危険性が増しており、(金氏は)克服に向けて徹底的な措置を取る必要性を強調した」と伝えた。 河川環境の改善や土地を浸食から守るための森林再生、堤防の保守、防潮堤事業などの取り組みを指示したという。

金氏はまた、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は「繰り返し制御不能に陥る危険な状況で、国全体の防疫対策の強化を必要としている」と述べた。「防疫対策強化は最も重要な課題で、現状下では一瞬たりとも力を緩めるべきではない」と訴えた。

北朝鮮は国内の感染者を報告していないが、国境を封鎖し、厳格な予防措置を導入している。

国連児童基金(ユニセフ)などによると、北朝鮮は中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物化学)製や英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの受け取りを辞退している。