水害被害を“リモート”で推測 小型衛星で日本進出したフィンランド「ICEYE」の可能性
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ついにICEYEが日本に進出。保険業界向けのプロダクトという、かなり絞り込まれたプロダクトとそれに基づく組織づくりが進んでいることがうかがえる(少なくとも日本市場と日本支社?については)。同じくSAR衛星を運用するQPS研究所、Synspectiveはどう動くのかも興味深い。
注目のコメント
災害監視という観点では大型衛星単体ではどうしても回帰日数という制約を乗り越えられず、災害による被害状況の即時把握が厳しかったという背景があります。
当然大型衛星側も高性能化により観測頻度の向上に努めてはいたものの、観測頻度の劇的向上を実現するために必要な技術量はどうしても大きくなりがちでした。
その状況に対して、小型SAR衛星コンステレーションが発達してきており、その世界のトップランカー企業の1つがICEYEとなります。
ただ、光学衛星に比べてSAR衛星のコンステレーションは発展途上でもあるため、まず大事なのはマーケットを拡大させることだと考えます。
そのためには、今回の案件のようにどんどんデータ利用を色々な会社が協力して推進させていく必要があると考えており、その観点で今回の保険業界向けのプロダクトは今後がとても楽しみな事業の1つです。