「46％削減」の帳尻合わせに追われる日本の脱炭素は座礁する 非現実的政策に惑わされるな、企業は実践的な戦略でチャンス掴め

コメント

注目のコメント

• 大場 紀章

  エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

  ・2021年08月29日

  “「エビデンスに基づいた政策形成」の対極であり、科学を無視している。その手順も逆の、「政策に基づいたエビデンス形成」になってしまっている。”
  
  「気候科学」に従って政治判断を行い、それに基づいて政策形成を行なったのに、それを「科学を無視」と表現することは、なかなか逆説的で興味深い。本当に「科学」を無視するならば、このような目標など設定する必要などなかったはず。
  
  “30年度に温暖化ガスを「46％削減」するとしたが、政府が提案したのは「平仄を合わせる」「野心的な」政策、つまり「帳尻合わせ」で「達成不可能な」政策であった。“
  
  ものは言いようで、同様の批判は極めて多いが、最後は行政においてこれらの政策をもとにどう運用されるかの問題。そもそも「野心的」な目標は必達と考えるべきではない。その認識のギャップが不毛な論争を生んでしまっている。