東京パラリンピック開会式「五輪よりイイね」 ツイッターで好評
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注目のコメント
開会式の演出、特に片翼の飛行機の物語は個人的に感銘を受けました。主役の少女の表現力が抜きん出ていましたね。
私は幼い頃から遊びも勉強もスポーツも健常者の中でしていたことから、自身の障害を克服しているように見えて、実は自分は障害者ではないと思いたい気持ちから、障害を受け入れていない部分があったように思います。学生時代は障害とは関係ない自分が評価されることを常に求め、進学も就職も一般枠にこだわりました。
実はこのような思想は軽度障害のパラ選手にはありがちで、障害者スポーツの存在を知っても、そこに参加することを最初は拒否する選手も多い現状があります。日本の学校教育が"みんな同じ"を求めるため、それにたまたま不自由なく適応した障害者には、この傾向があるのかもしれません。
私もパラバドミントンに出会った当初は葛藤がありながら、ひとまず大会には出てみることにしたのでこの業界にいますが、初めて知るパラの世界から受けた衝撃は、まさに少女がデコトラに遭遇したシーンと重なる部分がありました。
これまで見たことのない混沌とした世界に接して刺激を受けながら、本当の意味で障害を受容して、他人と異なる自分の強み(=翼)の存在に気づいていくという、選手の心情変化を見事に描ききった演出だったと思います。オリンピックの開会式ももパラリンピックのそれも、どちらも多様性をアピールしようとしていたのだろうけれど、多様性というのはそれが進めば進むほど、多様性の対象となる組織なり場なりにおいて、多様性を貫く基本軸が必要となってくる。
それを理解してWe have wingsという統一軸を打ち立てて成功したパラリンピックと、多様性は単に多様であればいいと勘違いしてバラバラになってしまったオリンピックの差は甚だしかったですね。
これはそのまま、企業における多様性の取り扱いにも通じる。単に多様性をお題目としてやたらと進めるだけならバラバラになり何の力にもならない。多様になればなるほど、多様な存在の拠り所となる基本の軸、企業で言えば企業理念の実効性が重要になってくる。企業理念への取組強化と多様性の推進は必ずワンセット。開催への批判はここでなすべきことではない、絶対。
"できない理由ではなく、できる方法を考える"
東京オリパラから受け取るべきメッセージは
内村選手のこの言葉に尽きると思います。