2021/8/27

【新作】あなたのチームはどうか? 心理的安全性がもたらすメリット

NewsPicks 映像事業 ディレクター
心理的安全性。各所でこの言葉を見かけるようになって久しい。
心理的安全性とは、組織やチーム全体の成果に向けて、率直な意見や素朴な疑問、そして違和感をいつでも、誰でも気兼ねなく言える状態のことを指す。
経営学、なかでも組織行動論で使われる用語の1つで、サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)の訳である。
なぜ、今心理的安全性がビジネスパーソンの間で注目されているのか。
書籍『心理的安全性のつくりかた』(日本能率協会マネジメントセンター)の著者でもある、株式会社ZENTech 取締役の石井遼介氏は、それは予測不可能な「変化の激しい時代」だからだという。
今回、MOOCで『すべてのリーダーへ贈る「心理的安全性」のつくりかた』と題し、石井氏は全11回の動画を展開している。
このMOOCでチームの学習を促進する心理的安全性を学びたい。

【MOOC】全てのリーダーへ贈る 「心理的安全性」のつくりかた

石井氏は一般社団法人日本認知科学研究所で理事を務め、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科の研究員でもある。心理的安全性をテーマに研究し、書籍『心理的安全性のつくりかた』は2021年2月読者が選ぶビジネス書グランプリ「マネジメント部門賞」も受賞した。そして石井氏が経営するZENTechは組織とチームの「心理的安全性」向上に関する組織開発、人材開発、コンサルティングを手掛けるプロフェッショナル・ファームだ。実際に、過去多くの管理職・チームリーダーが、ZENTechの助力を得て、心理的安全で成果の出る組織・チームづくりを実現してきた。
激変のうねりにある今、どのような営業活動をしようとも、どのような事業戦略を考えようともそこに確固たる「正解」はない。心理的安全性を追求するメリットのひとつは、チームの中長期的なパフォーマンスが上がることだと石井氏はいう。
そこで重要なのは、見通しを立て、挑戦し、実践し続けること。誰もが全体像が分からず、見落としているかもしれない事実や変化があり得る中、組織・チームのメンバー全員が、気兼ねなく意見を言える心理的安全性が欠かせない。
ある研究によれば、実際に「心理的に安全なチーム」に所属すると、「エンゲージメントが上がって離職率が下がる」という結果が出ているほどだそうだ。
特に、Episode3では心理的安全性を作るために、4つの因子が必要になると石井氏は語っている。
1.話しやすさ
2.助け合い
3.挑戦
4.新奇歓迎(新しい視点や強み、個性を歓迎できるか)
中でも1つ目の話しやすさは、助け合い、挑戦、新奇歓迎という残りの3要素のすべてのベースとなる因子である。
これは組織のダイバーシティについても同様だ。仮にダイバーシティ自体が確保されていたとしても、すぐにそのことがパフォーマンスにつながるとは限らない、石井氏はそう強調する。
Episode3より
例えばマイノリティな状況にあるメンバーの立場で考えてみてほしい。自らの意見が他者と違うと感じているとき、チーム全体に向かって自身の意見を果たして発信できるだろうか。
このことは、組織に多様性が確保され、せっかく多様な意見が個々の胸の内にあったとしても、それが組織・チームとして活用できない状況にあることを意味する。であれば多様なメンバーが意見を言いやすい環境を作ることがまず先決だ。
このように、ダイバーシティを実現する上でも、心理的安全性をつくる4つの因子の1つ目、「話しやすさ」が非常に重要なってくるのだ。
残りの3因子についても動画内で徹底的に解説されている。
心理的安全なチームには、まだまだメリットがある。石井氏と一緒に、今の時代に、本当に必要なリーダーシップについて、心理的安全性の観点から模索してみよう。
視聴はこちら

【MOOC】リモート時代のリーダーシップ論

「心理的安全性」について学ぶなら、エッグフォワードの代表として数々の企業のコンサルティングを手掛ける徳谷智史氏によるMOOCも見逃せない。
こちらは先進的な企業の「リモート・マネジメント」の秘訣を聞く動画シリーズ、『リモート・マネジメント特集』だ。
徳谷氏は、リモート時代のリーダーシップとは「ヒトとコト。この2つのマネジメントをどう行っていくかが大事になる」と語る。
ではヒトとコトの2つはどうバランスを取っていけばいいのか。
動画では「内発的動機付け」と「可視化」がカギとなると解説している。
最先端のリーダーシップ論を、石井氏と徳谷氏のMOOCを通して学ぼう。
視聴はこちら