GM、シボレー・ボルトEVのリコール拡大…LGバッテリーの追加欠陥が発覚 - コリア・エレクトロニクス
コメント
注目のコメント
約7万台のリコールということで、一台あたり50kWhの電池搭載量と仮定すると3.5GWh(3,500,000kWh)分のセルに、現時点のリコール費用の約3百億円が追加されることになります。
リコール費用をkWhあたりの電池コストとして単純計算すると8,571円/kWhで、その分バッテリーの価格が上がります。思ったより安いですね。
更に7万3千台追加されるリコール費用を、GMは約10億ドルと予想しているので、トータル14万台で1,400億円の追加費用と考えれば2万円/kWhとなり、一台あたりですと100万円ですね。それでもまだ安い。。
これを負担するのは今回はLGになる見込みなので、LGはバッテリーの販売価格を更に2万円/kWh分追加値下げしたとになります。言ってしまえば、この分だけ不良セルをはじけば良いんですが、そんなことをしたら赤字確実。
つまりリコール費用を換算すれば、LGESのセル製造はビジネスとして成り立たない契約を結んでいる可能性が至って高い。
一方で GMは少しでもICE車に価格を近づけるためにバッテリーメーカーから最安値を引き出しても、これだけの追加コストが掛かるということですが、まだ序の口でしか無いでしょう。EVが売れてしまえばいいんでしょうか。それがパーパスと解釈せざるを得ません。LGが痛い目を見て終わりというのが一つのシナリオ。
二つ目は、GMがこれに懲りてEV化を遅らせる可能性。
三つ目は、他でも発火等のトラブルが発生しEVの普及自体に疑問符が付く。
テスラは円筒型もしくはLFPの角形なので、問題は起こりにくいと思いますが、VWやアウディなどの発売済モデルはLGのセルを使ったものが多く、同様のトラブルが起こらないか心配です。EVバッテリー開発中の欠陥、リコール。なかなか手痛い損失ですが、この経験が次の開発につながると思うと仕方ないところですかね。何よりも人命優先であることを願うばかりです。