2021/8/30

障がいとは何か。2020年大会に向けて、取り組むべき課題

Racing Louiville FC / Bruised Broken Band/(株)Leidenschaft プロサッカー選手/ドラマー/CEO
先日、東京で行われる2020年オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたシンポジウムのパネルディスカッションにパネリストとして、パラトライアスロンの秦由加子選手、パラリンアート理事の中井亮さんと一緒に登壇させていただきました。
今回のパネルディスカッションは全国の市議会議員の方たち向けのものでしたが、私自身が「障がい」とは何か、これからみんなでどのような世界を作っていくのか、社会での在り方や生き方、人との関わり方などについてもさらに深く考えるきっかけとなりました。
秦さんの「義足は皆さんにとってのメガネみたいなものです」という言葉が強く印象に残っていて、強く自分らしく生きようとしているからこそ出てくる言葉だと私は思いました。
視力が悪いからメガネをかける、脚がないから義足をつけるといったように、ただそれだけのことであって何も特別なことではない、ということを秦さんはおっしゃっていました。
性格や能力は、障がい者も健常者も関係なく十人十色の特性で、脚がないのも、手がないのも、目が見えないのも、耳が聞こえないのも、その人の特性。
そういう特性があるからこそできること、できるようになったことがきっとたくさんあって、その特性を最大限生かすために自分の特性を知り、それを受け入れて社会で生きようとする点において、障がい者も健常者も変わらないと感じました。むしろ、障がい者の方が自分自身の特性を深く理解しているような感じもしました。
私自身、障がい者という言葉を使うのがあまり好きではありません。説明する上での認識上、この言葉を使わざるを得ないのですが、この言葉を使うこと自体が差別のように感じるからです。

日本とドイツの違い

海外で生活をしていて感じるのは、障がい者に対する周りの接し方が、日本のそれとは明らかに異なるという点です。