[21日 ロイター] - イエレン米財務長官が来年2月に任期を迎えるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の再任を支持するとホワイトハウス幹部に伝えたと、ブルームバーグが21日報じた。

それによると、バイデン大統領はまだ決定しておらず、9月上旬のレーバーデー前後に検討するもようだという。

財務省の広報担当者はコメントを控え、ホワイトハウスからコメントは得られていない。

パウエル氏は2018年、トランプ前大統領によって指名され、イエレン氏の後任としてFRB議長に就任した。

スティーブ・デインズ上院議員(共和党)は19日、バイデン大統領宛ての書簡で、パウエル議長を再任するよう求めた。

パウエル氏を巡っては、新型コロナウイルス危機を受けた利下げや大規模な債券買い入れにより金融危機が回避され、急速な経済回復への道が開かれたと評価されている。

一方、気候変動活動家団体などは、気候対策に積極的な人物を新たな議長に指名するよう求めており、ワイオミング州ジャクソンホールで来週開かれるFRBの年次会合ではパウエル氏のリーダーシップに抗議することを計画している。