2021/8/27

【西山知義】店の悪口には、怒るのではなく「感謝する」

フリーランスライター
牛角、温野菜、土間土間、焼肉ライク…。次々とヒットチェーンを生み出してきた西山知義は「外食の神様」と呼ばれている。

しかし、成功の陰にはいくつも失敗があった。かつては不動産会社で失敗し、牛角などを生み出した企業も経営不振で売却せざるを得なくなった。

誰よりも大きな成功と、誰よりも多くの失敗をしてきた男の人生と野望を、全7話でお届けする。
INDEX
  • 「新しい焼肉屋」を発明する
  • 熱意で仕入れ先を説得
  • 三茶に17坪の店「七輪」開店
  • 「店の悪口、300円で買います」

「新しい焼肉屋」を発明する

不動産会社を経営するかたわら、焼肉店を開いてみよう。そう決意した私は、どんな店にするかを考え始めました。
そもそも焼肉は、お客さんが自分で焼いて食べるもの。基本的には素材を提供するだけですから、料理人の腕はそれほど重要ではありません。
ということは、私のトラウマである「職人マネジメント」をしなくて済むはずです。