[ソウル 20日 ロイター] - 韓国の金富謙首相は20日、新型コロナウイルスの感染急増を防ぐために、ソーシャルディスタンス(社会的距離)に関する規制を2週間延長すると発表した。

感染第4波を受け、午後6時以降の2人以上の集まりが禁止されるなど、最も厳しいレベル4の距離制限に関する規則がソウル首都圏で導入されてから6週間が経過したが、感染が収まる気配はほとんどない。

韓国疾病予防庁(KDCA)によると、国内では19日に新たに2052人の感染者が報告された。

金首相は新型コロナ対策会議で、規制延長の一環として首都圏のレストランやカフェの閉店時間を9月5日まで1時間早めて午後9時にするよう求めると述べた。

一方、首都圏の午後6時以降の集まりについて、ワクチン接種完了から14日経過した人なら追加で2人まで参加できるよう規制を緩和した。

韓国では人口5200万人のうち48.3%がワクチンを少なくとも1回接種し、21.6%が接種を完了。10月までに接種率70%を目標にしている。累計感染者は23万2859人、死者数は2197人に上る。