[ムンバイ 17日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は17日、年内のインフレ率は予測水準の範囲内に収まる公算が大きいと表明した。中銀は今月、2021/22年度のインフレ率予測を5.1%から5.7%に引き上げた。

中銀は小売物価上昇率を2─6%の範囲に収めつつ、中期的に4%に引き下げることが責務となっている。今年はこの範囲から2度逸脱している。

中銀は発表文の中で、インフレ率は予測軌道上にあり、年内は安定しそうだと指摘。「金融政策委員会(MPC)は2016─20年にインフレ期待を4%目標前後につなぎとめるコミットメントと能力を示した。100年に一度のパンデミック(世界的大流行)が世界中でインフレを押し上げ、インドは影響を免れなかった」と付け加えた。

「MPCはインドに焦点を合わせており、そうである必要がある。インドにとって正しいことを選択しなければならない」とした。

また、インフレ率の低下は成長率の低下によってのみ達成可能とし、成長の伸びはいつでもどこでもインフレ拡大という代償を支払うことによってのみ可能だと指摘した。