[マニラ 17日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は、過去最大となる5兆0240億ペソ(991億3000万ドル)規模の2022年予算案を提示した。新型コロナウイルス禍からの復興を目指す。大統領報道官が17日、会見で明らかにした。

21年予算から11.5%の増額となる。23日に議会に提出する。

新型コロナワクチンの調達や国民皆保険制度など、社会サービス部門に最大の1兆9200億ペソを充てる。インフラ事業などの経済サービス部門には1兆4700億ペソを割り当てる。

ドゥテルテ大統領にとっては、6年間の任期で最後の予算となる。任期は22年6月まで。再選は認められていない。

国の監査機関は新型コロナ対策を含めた政府資金の利用に非効率な面や不備があるとの見解を示しており、議会では予算案を巡り厳しい審議が行われる公算が大きい。