インフレをめぐるおとぎ話にご用心 数十年ぶりの物価高騰、当局が言うように一過性で済むのか?
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「おとぎ話の主人公ゴルディロックスなら、高圧経済が雇用の高い伸びと金融政策の緩やかな正常化を維持できる「ちょうどいい」水準だと言うだろう」
日本人の少なからぬ人が信じたおとぎ話は、デフレは貨幣現象であり中央銀行が通貨(マネタリーベース)を増発すれば、物価上昇は直ぐに2%くらいに、為替は円安になって景気回復するというものだった。事実は、マネタリーベース増発の前からアメリカ長期金利上昇で円安になり、物価目標は未達、生産も大して増えないが、正規雇用がリーマンショック前の水準をようやく回復し、生産年齢人口で不足する労働力には高齢者や女性の非正規雇用でなんとか人手不足に対応している状況(コロナ禍前までは)だった。消費税増発が全て悪いみたいに言い訳したり、雇用が回復したのは金融緩和のお陰という人もいるが、当初言っていたおとぎ話は起こっていないのに、どういう経緯で異次元緩和で雇用が増えたか語る人はいない。