GDP、年率1.3%増 4~6月、2期ぶりプラス
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注目のコメント
事前予想通りプラス成長になりましたが、1~3月期のマイナス幅(前期比年率▲3.7%)を考えると、非常に脆弱な回復と言わざるをえません。1~3月期に▲4.4%あったGDPギャップはほとんど縮まらないでしょうし、コロナ禍で苦しんでいる企業・家計も減らなかったことを意味します。プラス成長になったことを過大評価せず、米国や欧州諸国が高成長だったのに、日本だけ出遅れてしまったことを問題視すべきだと思います。
マイナス成長にならなかったのは喜ばしいことですが、GDPの水準はコロナ禍前を3%以上も下回り、4-6月期にコロナ禍前の水準を回復した米国、年率換算20.7%増の急回復を遂げた英国と比べると「年率換算は1.3%増」は極めて寂しい数字です。昨年の超過死亡がそれぞれ50万人増、10万人増に達した米英に対し日本は逆に2万人減で済み、直近1週間の人口当たりの陽性者数も米英の3分の1程度にとどまる日本がどうしてこうした結果を招くのか。感染症の専門家、都道府県知事、メディアを中心に行動制限一色の我が国ですが、こうした数字を見るにつけ、日本の停滞の原因を真剣に考えてみる必要がありそうな気がします (・・;
別記事でもコメントしましたが、4-6月期はGDPも個人消費も前期比プラスになったものの、依然としてコロナショック前の水準より名目ベースでGDPは▲1.8%、帰属家賃除く家計消費は▲4.2%低い水準です。
特に個人消費に関しては、行動制限の発出と解除が繰り返される限り元に戻らないでしょう。