[ソウル 15日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、日本との協力強化に向け、対話に前向きな姿勢を示すとともに、長年にわたり二国間関係を悪化させてきた歴史問題の解決を呼び掛けた。日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の演説で述べた。

文大統領は、両国は「困難を克服」し、民主主義と市場経済という共通の価値観に基づいて協力関係を育むため、ともに取り組むべきだとした。

「わが政府は、両国の懸案事項だけでなく、新型コロナウイルス感染症や気候危機など世界が直面する脅威に関しても共同で対応するため、常に対話の扉を開いている」と述べた。

また「是正すべき歴史問題については、普遍的な価値観と国際社会の基準に沿った行動と実践を通じて解決していく」と語った。

両国の関係は、戦時下の徴用工や従軍慰安婦の問題を巡りここ数年に悪化している。