[12日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は12日、ファイザーとモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、免疫力が低下している人を対象に3回目の追加接種(ブースター接種)を認めた。

イスラエルやドイツなどでは、感染力の強いデルタ株の広がりを抑制するため、3回目の接種を計画もしくは実施している。

ただ、3回目の接種を巡っては、その効果がまだはっきりしていないために専門家の間では意見が分かれている。

ファイザーはビオンテックと共同開発したコロナウイルスのワクチンについて、時間の経過に伴い効果が低下するとしている。

モデルナもワクチン接種を完了した人でデルタ株感染が確認されたことから、最終的には追加接種が必要になるとの見方を示している。

FDAは12日、ワクチンの緊急使用認可を修正し、臓器移植を受けた人や免疫力が低下している人などへの追加接種を認めた。

多くの国ではワクチンが依然不足しているものの、一部の裕福な国はブースター接種に動いている。世界保健機関(WHO)は先週、ワクチン不足への懸念から、ブースター接種を9月末までは中止すべきだとの見解を示した。