最低賃金改定、平均930円に 7県で目安超え、1~4円増
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中小企業の賃上げ分を補助金でカバーすることも政府は検討しているようですが、最低賃金すら払えない企業を淘汰して労働力の移動を図って産業全体の生産性を上げるのがアトキンソン氏等の唱える目的の一つであるなかで、それは本末転倒です。そして、民間企業の賃金を政府と自治体が未来永劫税金で肩代わりすることなど出来ない以上、負担に耐え切れない企業はいずれ狙い通り倒産するか従業員の解雇に踏み切りそう。
最低賃金の引き上げは財政負担なしに多くの国民の歓心を買うが出来るのでどこの国の政府も熱心ですが、生産性が上がるどころか下がり気味で、コストを価格に転嫁することも難しい日本で引き上げたとき、最低賃金付近で働く人達が豊かになるとは限りません。庶民受けを狙った一種のポピュリズム的手法であるように感じますけれど、政府が民間企業の経営に直接的に手を突っ込むような政策を続けて日本はこの先、大丈夫かな・・・ (・・;私は立場上、経営者側に寄りがちですが、それでも、確かに日本の最低賃金は低すぎるというのが肌感覚です。
「経営者が無能だからこんな低い賃金しか払えない」という指摘にも一部、そうだよな・・・、と思うところがあります。
ただ、「最低賃金をあげれば無能な企業が淘汰され、全体の生産性があがる」という論理構成はすんなりと理解できません。そんな割り切りすぎ?の方向に急激に動くと、企業倒産・失業者が急増して、かえって社会全体の生産性を下げることになるかなと。とてもひどい企業があるのも事実ですが、多くの企業はできる努力もやっているとも感じており、それらのまじめな企業まで追い込むことにもなりそう。
それとも、「短期では生産性が下がっても、中長期では生産性が上がる」というロジックがあるんですかね?勉強不足ですみません。ファミレスやチェーン居酒屋でランチをしていると、ホールスタッフの方が常にバタバタしている光景をよく見ます。人件費を抑えたいのは分かりますが、どう見ても人手が足りておらず注文を取りに来るのが遅いとバイト風の人が客から怒鳴られていたりもします。
最低賃金上昇で人件費をさらに切り詰められ、現場がよりボロボロになっていく様が目に浮かびます。