[10日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換所大手のコインベース・グローバルが10日に発表した第2・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。取引高が前期比38%近く増加したことが寄与した。ただ、第3・四半期は取引高が減少すると予想している。

第2・四半期の取引高は4620億ドルで、第1・四半期の3350億ドルから増加した。仮想通貨ビットコインの取引が全体に占める割合は24%で、第1・四半期の39%から減少した。

第3・四半期の取引高は前期から減少すると見込む。8月の取引高は7月から改善しているものの、年初よりは低調になっているという。

調整後の1株当たり利益は3.45ドルで、リフィニティブIBESがまとめた市場予想の2.33ドルを上回った。

コインベースは4月に上場し、取引初日に時価総額が1120億ドルに達した。

アレシア・ハース最高財務責任者(CFO)は決算発表後のアナリストとの電話会議で、先週、暗号資産の取引や貸付、プラットフォームを取り締まるための権限を議会に求めた米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長の発言を注視していると述べた。

ハース氏は「ゲンスラー委員長が提起した懸念事項の法的枠組みを理解し、それらが製品ロードマップにどのような影響を与えるかを理解したい」と説明した。