[ニューデリー 6日 ロイター] - 米ネット通販大手アマゾンのインドの提携先フューチャー・グループによる34億ドル規模の小売資産売却計画を巡る裁判で、インド最高裁判所は、差し止めを求めたアマゾンの主張を認めた。

印小売り大手フューチャーは、34億ドルで小売り資産をライバルのリライアンス・インダストリーズに売却することで合意。この合意をアマゾンは契約違反と主張。シンガポールの仲裁機関は、アマゾンの主張を認め、フューチャーに売却の差し止めを命じた。

アマゾンは仲裁機関の判断に拘束力があると主張。フューチャーは拘束力がないと主張していた。

インド最高裁は、仲裁機関の命令は有効でインドで適用可能との判断を下した。

フューチャーは、国内400都市で1700店舗超を運営。中間層向けに手頃な価格で販売するスーパーとともに、輸入食材を扱う高級スーパーも展開し、アマゾン、リライアンス双方にとって魅力ある存在となっている。