ウォルマート、従業員の学位取得を無償化する制度を新設
コメント
注目のコメント
ESGの文脈で大切なステークホルダーである社員に報いる大きな動きかと思います。
いわゆるレイオフをすることがある米国企業と違い「日本企業は昔から社員を家族のように大切にしている」という声は聞かれるわけですが、本当に大切にしているか?という点は冷静に客観的に見つめ直す必要があると思います。
というのも米国企業の中には日本では想像もつかないような福利厚生があります。
たとえば、シスコでは社員のウェルビーイングやダイバーシティ&インクルージョンを担保するためのイニシアティブがたくさんあります。
ほかにも希望する社員に対して、養子縁組や代理出産に2万ドル、卵子凍結や不妊治療に5万ドルを支給する制度を設け、社員の人生そのものの満足度、ウェルビーイングを向上するしくみを用意しています。
表面的な制度ではなく、それほどまでに人的資本を大切にする思想哲学を持たなければ優秀な人は集まらない、長く引き留められない時代が既に来ているんですよね。
女性管理職比率などの形式を満たすことはそれはそれで大変重要ですが、そこで満足してしまってはダメです。ある意味、教育のベーシックインカムで素晴らしい取り組みですね。日本でも薬学生の学費を企業が負担して就職につなげるなどを一部やってますが、ただの囲い込みという類ではなく規模感と意義が全然違うと感じます。