[3日 ロイター] - 米ボーイングは3日、新型宇宙船「CST-100スターライナー」の国際宇宙ステーション(ISS)への打ち上げをシステム障害のため延期すると発表した。

発表によると、打ち上げ前の準備中に推進システムで「予想外のバルブの位置表示」が検出されたという。チェック前には激しい雷雨に見舞われていた。

打ち上げプログラムのマネージャー、ジョン・ボルマー氏は「残念ながら、スターライナーの打ち上げ日程を変更する必要がある」と指摘。「有人宇宙飛行は複雑かつ緻密で過酷な試みだ。ボーイングと米航空宇宙局(NASA)は宇宙船の安全性と完全性を確保し、ミッションを達成するために必要な時間をかけて取り組んでいく」と述べた。

スターライナーの打ち上げは7月30日に予定されていたが、ISSに連結したロシアの実験棟「ナウカ」が予定外にエンジンを噴射し、ステーションが傾くトラブルが発生したことを受け、米東部時間3日午後1時20分(日本時間4日午前2時20分)に延期されていた。

NASAは「次に打ち上げが可能になるのは米東部時間4日午後12時57分になるだろう」と発表したが、4日に打ち上げが実施されるかは現時点で明らかになっていない。