[ワシントン 3日 ロイター] - 米ホワイトハウス高官は3日、ハリス副大統領が月内に予定するベトナムとシンガポール歴訪で、南シナ海における国際ルール順守やアジア地域での米国のリーダーシップ強化、安全保障を巡る協力拡大に焦点を当てる見通しと明らかにした。

ハリス副大統領は20─26日の日程で同地域を訪問。22日にシンガポール入りし、24日にベトナムを訪れる。米副大統領がベトナムを訪れるのは今回が初めて。

同高官は、経済規模や貿易関係、南シナ海問題などの安全保障上の関係などを踏まえ、シンガポールとベトナムが米国にとり極めて重要なパートナー国と指摘。「われわれはいずれかの国が同地域を支配、もしくは力関係を利用し他国の主権を損なうことは望んでいない」とし、「ハリス副大統領は南シナ海における貿易のための自由な航行が維持され、いかなる国も他国の権利を無視すべきではないと強調する」と述べた。