[東京 3日 ロイター] - 味の素AGF(東京都渋谷区)は3日、家庭用と通信販売用のレギュラーコーヒーを10月1日納品分から値上げすると発表した。店頭価格は約20%の上昇を見込んでいる。UCC上島珈琲(神戸市)も先月、家庭用レギュラーコーヒーの出荷価格を9月から改定し、店頭価格で同程度の上昇を想定すると発表しており、値上げ表明が相次いでいる。

味の素AGFが値上げするのは「ちょっと贅沢な珈琲店」などのレギュラーコーヒー。世界的にコーヒー需要が高まる一方で生産国の供給体制が整っておらず、当面高値相場の継続が見込まれるほか、円安傾向もコストを押し上げているという。企業努力だけではコスト上昇分を吸収することは難しいとして、価格を改定せざるを得ないと判断した。