[東京 2日 ロイター] - 東京五輪では2日、自転車・トラック女子チームスプリントで優勝した中国選手の2人が、故毛沢東主席のバッジをつけて表彰式に登場した。

中国は伊豆ベロドロームで行われた決勝で連覇を達成。しかし表彰式での今回の行動は政治的、宗教的、人種的な宣伝活動を禁じる五輪憲章第50条の違反ととらえられる可能性がある。

国際オリンピック委員会(IOC)は先月、この第50条の解釈を緩和。騒動を起こさず、対戦相手に対して礼儀正しい方法であれば、グラウンド上での膝付き行為などのジェスチャーを認めるとした。しかし表彰台での政治的な言動は禁止されている。

東京五輪では8月1日、陸上の女子砲丸投げで銀メダルを獲得したレーベン・ソーンダーズ(米国)が表彰式にて、両腕を頭上でクロスさせるジェスチャーを披露。これについて、同選手は抑圧された人々へのサポートを示したと説明した。

IOCはこの件について調査を開始しているが、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)はソーンダーズの行動について、規則違反ではないと主張している。