[東京 1日 ロイター] - 東京五輪の競泳女子50メートル自由形で銀メダルを獲得したサラ・ショーストロム(スウェーデン)は1日、骨折からの復帰は人生の中でも大きな挑戦だったと語った。

27歳のショーストロムは2009年から19年にかけて世界選手権を8回制し、世界記録保持者でもある実力者。2月に氷上で転倒した際に肘を骨折し、東京五輪への出場が危ぶまれる状況に陥った。直後に手術を受けたが、数カ月前まではひとりで水泳キャップをかぶることもできない状態だったという。

ショーストロムは「これはキャリアの中で最大の成果の1つ。これまで多くのメダルを勝ち取り、何回も世界記録を更新してきたが、今回が最も厳しい挑戦だった。手術を受けてから2週間後の初泳ぎでは、自分を信じられなかった」と当時の苦しい状況を振り返った。

そして「表彰台に立てるかどうか分からなかったし、『できれば決勝に』という感じだった。本当に大変な道のりだったが、間違いなくそのおかげで私はアスリートとしてさらにタフになった」と話し、逆境を乗り越えて成長できたという。

ショーストロムは6月にテレビ番組で、手術後は右腕の上腕二頭筋が4センチ近く細くなっていたと明かし、その後のトレーニングでかなり回復したと説明していた。3月にプールに戻って軽いエクササイズを行うようになり、競技に復帰したのは6月だった。