スウェーデンのある高校では、2018年に顔認証技術を用いた出欠管理システムを導入した。これにより、年換算で1万7280時間分の業務が自動化できると試算された。これは、フルタイム教員10人分の年間業務量に当たる。しかし、この実験を進めたフェレフテオ市に対して、個人情報保護庁は生徒のプライバシーを侵害していると認定し、20万クローナ(約260万円)の罰金を科した。EU域内では、同年から「一般データ保護規則(GDPR)」が施行され、個人情報保護が厳格になっている。ICT活用が叫ばれる教育現場では、複雑な個人情報保護規則にたじろぐ教員たちの姿もある。
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