[上海 30日 ロイター] - 中国の交通運輸省は30日、オンライン配車サービス企業に対する監視を強化する方針を発表した。従業員の権利保護が目的という。

同省は声明で、一部の配車サービス企業が、運転手の権利を侵害したり、市場の公正な競争を阻害しているケースがあったと指摘した。個別企業名は挙げなかった。

「違法」な運営を行っているオンライン配車サービス企業は、規則を順守していない車両および運転手を削除する場合のスケジュールと作業計画を立てるよう求められる。

同省は、運輸事業の労働者の権利と利益を保護するための方針を発表する予定だという。

当局は配車サービス最大手の滴滴出行(ディディ)に対する規制圧力を強めており、サイバーセキュリティー面でも調査の対象としている。

滴滴出行からのコメントは得られていない。