[リマ 29日 ロイター] - ペルー新大統領に就任したペドロ・カスティジョ氏は29日、マルクス・レーニン主義を掲げる与党「自由ペルー」所属の国会議員グイド・ベリド氏(42)を首相に指名した。

ベリド氏は中央政界ではほとんど無名の存在。経済学修士を持ち、直近では国家統計情報局(INEI)で働いていた。カスティジョ氏は経済問題でしばしば穏健的な態度を打ち出してきたが、自由ペルー内では急進左派的な雰囲気がさらに強まっており、ベリド氏の起用は投資家の不安を一層高める公算が大きい。

ただ内閣が正式に発足するためには、ベリド氏をはじめ閣僚が議会の信任を得る必要がある。その議会は中道と右派の野党勢力が過半数を占め、こうした人事には激しい反発が予想される。