(ブルームバーグ): 電動トラックを製造する新興企業、米ニコラを創業したトレバー・ミルトン元会長は、投資家に虚偽の説明を行ったとして起訴された。ニコラの株価はほぼ5カ月ぶりの大幅安となった。

ミルトン容疑者は自ら出頭し、連邦当局に身柄を拘束された。ニューヨークの連邦検察当局が29日に開示した起訴状は、同容疑者が2019年11月から20年9月にかけ、ニコラの製品と技術の開発に関して投資家を欺いたとしている。ミルトン容疑者は昨年に同社を退いていた。

米証券取引委員会(SEC)も同容疑者を提訴した。

ミルトン容疑者の代理人らに連絡は取れていない。ニコラは捜査に協力しているとの声明を出し、自動車生産を開始する決意を改めて表明した。

29日の米株式市場で、ニコラの株価は一時11%下げ、日中ベースでは3月5日以来の大幅安となった。

原題:Nikola’s Milton Charged With Misleading Investors (Correct)(抜粋)

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