[クウェート 29日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は29日、2015年のイラン核合意再建に向けたイランとの協議プロセスについて無期限に続けることはできないとし、ボールはイラン側にあると述べた。

米国とイランの間接協議は6月20日を最後に途絶えており、再開時期はまだ決まっていない。

ブリンケン長官はクウェートでの記者会見で「われわれは外交にコミットしているが、このプロセスを無期限に続けることはできない」と指摘。「イランが核開発プログラムに関する活動を継続するなら、イラン核合意の『包括的共同行動計画(JCPOA)』が復活してもJCPOAから得られた利益を完全に取り戻すことはできない」と述べた。

また「われわれは核合意の相互順守回帰に向け誠意と要求を明確に示した。ボールは依然としてイランのコートにあり、われわれはイランが必要な決断を下し再び順守する用意があるのかを見守る」と語った。

イランの最高指導者ハメネイ師は28日、核合意再建に向けた協議で、米国の「頑固な」要求は受け入れないとし、米国は二度と合意を放棄しないことを保証していないと批判した。