[フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州最大の自動車メーカー、独フォルクスワーゲン(VW)が29日に発表した上半期決算は、特別項目を除く営業利益が114億ユーロ(約135億ドル)となり、過去最高を記録した。新型コロナウイルス禍前の2019年の100億ユーロを上回った。

営業利益率の目標は6.0─7.5%とし、従来目標の5.5─7%から引き上げた。営業利益率目標を上方修正するのは、この3カ月弱の間で2度目。

ディース最高経営責任者(CEO)は「当社は、営業的および戦略的に、高ペースを維持している」とした上で「当社の電動化の動きは勢いを増しており、今後も加速し続ける」と語った。

VWは、世界的な半導体不足については「供給の制約・混乱リスクが業界全体で高まっている」と指摘。出荷台数見通しを引き下げた。

2021年の出荷台数は、昨年の930万台から「目に見えて」増加するとした。これまでは「大幅に」増加するとしていた。