[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツの市場調査グループGfKが28日発表した8月の独消費者信頼感指数はマイナス0.3で、前月から横ばいだった。
消費意欲は高まったものの、新型コロナウイルスの流行に対する懸念で、景気の先行きに対する楽観度は前月から低下した。
調査は約2000人を対象に実施した。ロイターがまとめた市場予想は1.0だった。
ドイツでは7月初旬以降、新型コロナの感染が再拡大している。感染力の強いデルタ株の流行が主因。
GfKの研究員ロルフ・ビュルクル氏は「これが現在、消費者心理の大幅な改善を阻む要因となっている」としながらも、国内市場が下半期の経済成長に寄与するとの見方を示した。
ドイツでは人口の約60%が、新型コロナワクチンの1回目の接種を終えている。ワクチン接種が完了した人は人口の約半分。
AUG 2021 JULY 2021 AUG 2020
Consumer climate -0.3 -0.3 -0.2
Consumer climate components JULY 2021 JUNE 2021 JULY 2020
- willingness to buy 14.8 13.4 42.5
- income expectations 29.0 34.1 18.6
- business cycle expectations 54.6 58.4 10.6