[サンパウロ 27日 ロイター] - ブラジルの決済会社コンダクター(Conductor)は、米国で早ければ年内に新規株式公開(IPO)を果たすため、幹事金融機関を選定した。事情に詳しい関係筋が明らかにした。中南米の金融サービス業界には新規参入が相次ぎ、活気づいている。

コンダクターには米クレジットカード大手ビザやベンチャーキャピタル会社リバーウッド・キャピタルが出資。小売業者や銀行、金融スタートアップが顧客にクレジットカードや電子財布(ウォレット)を提供するのを支援している。

関係筋によると、ゴールドマン・サックスとJPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、クレディ・スイスの各社の投資銀行部門がIPOの幹事を務める見通し。

関係筋は、コンダクターのIPOでの資金調達や企業評価額の目標を明らかにしなかった。

同社のウェブサイトによると、同社サービスの利用者は中南米で9500万人に上り、年間200億ドルの決済を処理している。昨年、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、エクアドル、コロンビアを含む中南米諸国に進出し始めた。

関係筋によると、IPOでは新株発行を中心に資金を調達し、さらなる国外進出や新商品発売、合併・買収(M&A)の原資に充てる計画だ。