[27日 ロイター] - 世界の上場投資信託(ETF)は、年初から半年間の流入額が6398億ドルと、前年同期から2倍以上に膨らみ、過去最高を記録したことが、リフィニティブのデータで分かった。

内訳では、株式ETFの流入額が4906億5000万ドルと全体の76%を占めた。債券ETFの流入額は1366億ドルだった。

ETFへの関心が高まっているのは、税制上の効率性や透明性が高く、積極的に運用されている投資信託よりも高いリターンが得られるためだという。

世界の投資信託は、今年前半の流入額が9220億ドルと、2%の伸びにとどまった。

地域別では、米国のETFに4693億ドルの資金が流入。欧州とアジアのETFにはそれぞれ1068億ドルと383億ドルの資金が流入した。

米国への流入額が大きかった理由として、一部のアナリストは、他の地域に比べて米国では新型コロナウイルスワクチンの接種が一層進んでおり、景気回復への期待が高まっているためと指摘した。

ETFの発行数も増加しており、リフィニティブのデータによると、今年の発行数はこれまでに709本と、前年同期の428本を大きく上回った。