[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した6月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.5%増と、供給網の混乱により一部の工場で生産が抑制されているにもかかわらず底堅く伸びた。第2・四半期以降も設備投資が底堅さを保つことを示唆した。市場予想は0.7%増だった。

5月のコア資本財受注は0.5%増だった。

6月は機械と一次金属製品、コンピューター・電子製品が増えた。電気機器・家電は横ばいだった。

国内総生産(GDP)で設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は0.6%増加した。5月は0.9%増加していた。

全体の耐久財受注は0.8%増だった。5月は3.2%増加していた。耐久財受注はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。6月は輸送機器が2.1%増加し、全体水準を押し上げた。民間航空機の受注は17.0%増。米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、6月の受注は219件と、5月の73件から拡大した。6月は米ユナイテッド航空から737MAXの受注が200件入った。自動車・同部品の受注は0.3%減。5月は2.0%増加していた。世界的に半導体チップが不足していることにより自動車生産が打撃を受けている。コンピューターや電子製品の生産にも影響している。

受注残は0.9%増だった。5月は1.0%増加していた。