[27日 ロイター] - 多額の債務を抱える中国の不動産開発大手、中国恒大集団は27日、特別配当の計画を撤回すると発表した。現在の市況や株主・債権者の権利を理由に挙げた。

27日の市場で同社株は13.4%急落し、2017年3月6日以来の安値を記録した。年初来の下落率は60%に達している。

恒大集団は7月中旬、特別配当を議論するため27日に取締役会を開く発表、株価上昇が期待されていた。

一方、S&Pは26日、同社の格付けをBプラスからBマイナスに2ノッチ引き下げ、アウトルックをネガティブとした。資金調達手段が狭まり、流動性と債務圧縮に支障をきたすことを理由に挙げている。