[ニューヨーク 26日 ロイター] - マンハッタンのアッパーイーストサイドにあるレストラン「セレンディピティー3」で1皿200ドル(約2万2000円)の超高級フライドポテトが提供され、話題となっている。

この店はすでに世界一高価なハンバーガー(295ドル)とアイスクリームサンデー(1000ドル)でギネス記録を保有しているが、7月13日時点でフライドポテトもそれに加わった。

正式名は「クレーム・デ・ラ・クレーム・ポム・フリット」。チッパーベック種のジャガイモをビネガーとシャンパンでブランチング(下茹で)し、油ではなくガチョウの脂で二度揚げする。こうすることで、外側はカリカリ、内側はホクホクに仕上がるという。

仕上げに食用の金を散らし、トリュフ塩とトリュフオイルで味付け。クリスタルの皿に盛りつけてランの花とトリュフのスライス、トリュフ風味のモルネーソースを添える。

クリエイティブ・ディレクター兼シェフのジョー・カルデローネ氏は「セレンディピティーは本当に幸せな場所だ。人々は祝い事の際にここを訪れる。時には現実から逃避するためにも」と語る。

多くの飲食店と同様、「セレンディピティー」も新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)下で休業を余儀なくされた。しかしカルデローネ氏らは、この高級フライドポテトが復活を告げる良い方法だと考えた。

その計画が功を奏し、現在ではフライドポテト目当てに8─10週間先まで予約が埋まっている。