[東京 25日 ロイター] - 東京大会から五輪の新種目となったスケートボードで25日に堀米雄斗が男子ストリート初代王者となる輝かしい出来事があった一方、日本においてスケートボードは公共の場所ではいまだに迷惑行為と見なされている現実がある。

東京・江東区の有明アーバンスポーツパークが競技会場となったが、選手と地元民を隔てる境界フェンスには、皮肉にも「スケボー等使用禁止」と書かれた白いポスターが無数に貼られている。この掲示は付近の学校によって出されたもの。

同競技に出場したナイジャ・ヒューストン(米国)はロイターの取材に対し、スケートボードが五輪に採用されたことで社会的により受け入れられるようになることを望むと語り、「多くの人が思うような破壊行為、不法侵入をしようとしているわけではなく、自分のやるべきことをして、素晴らしい時間を過ごしているだけ」と主張した。

また、同郷のジャガー・イートンは銅メダルを獲得した後、同様の質問に「スケートボードはスポーツを超えて芸術だ。創造的な表現であり、多くの人がそう捉えていないのは残念なことだ」と哲学的な回答をした。