[東京 21日 ロイター] - サッカーの女子英国代表は21日、東京五輪初戦のチリ戦の試合前に膝をつき、人種的平等を支持するという大会前の約束を果たして後に他のチームが追随する重要な前例を作った。

英国チームの主将ステフ・ホートンは、大会前に約束したことを実行に移すことが重要だとして「膝をつくことは、グループで話し合ったこと。私たちが団結していることを示したい。あらゆる差別と戦いたいし、女性グループとして差別に対して膝をつきたいと思った」と述べた。

また、ホートンは「チリの選手たちも膝をついて、私たちがスポーツとしていかに団結しているかを示してくれたので、とても誇らしい瞬間だった」とも話した。試合は英国が2─0で勝利した。

国際オリンピック委員会(IOC)は、このジェスチャーが政治的発言を禁止する五輪憲章のルール50に違反していないとした。女子サッカーでは米国とスウェーデン、そしてニュージーランドの代表チームも試合前に膝をついた。