(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」は18日に閣僚会合を開く。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の厳しい対立が解消されたことが示唆された。OPECプラスは各国石油相がウィーン時間18日正午(日本時間同日午後7時)から会合を開き、会合後に記者会見を開くことを確認した。同グループの当局者は過去数日間に、閣僚会合が開かれるのは合意に達した場合に限られるだろうと非公式に発言していた。UAEは減産の計算基準となるベースラインに不満を示し、8月から毎月日量40万バレルずつ供給を増やす減産縮小の合意案を阻止していた。

先週はUAEにより多くの生産枠を与える合意に向けて、サウジとの間で交渉前進の兆しが見られた。代表団によると、17日にはサウジとクウェート、UAE、オマーンの閣僚がオンラインでこの問題を協議した。加盟国代表が情報は未公表だとして匿名を条件に語った。ただ、18日に合意が成立しても、どの程度早期に市場に追加的な供給が実現するかは不明確だ。代表の1人によると、UAEは先週、生産のベースラインを新たに日量365万バレルとすることで合意の用意ができていた。別の代表はこの数字は変更される可能性が強いと語った。

原題:OPEC+ Set to Meet as Oil Cartel Edges Toward End of Standoff (1)(抜粋)

(第2段落に記者会見開催を挿入して更新します。)

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