【決算解説】Sansanは「名刺管理企業」から脱皮できるのか?
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最近の国内SaaS企業のバリュエーションのつき方を見ていると、40%成長以上の高成長路線か、安定成長+営業利益20%といった収益化路線、ないしは、バーティカルSaaSとしての将来性評価の3パターンです。
Sansanは今後も先行投資を続けていく姿勢ですので、そもそも利益を出す意思はないと思います。
記事中の“それでも足元の株価が軟調なのは、21年5月期に営業利益を伸ばせなかったことが大きい。”
というよりは、トップラインが高成長路線と見做されていないことの要因の方がバリュエーションに効いている気がします。
SansanのARRはfreeeの1.6倍あるので、成長率は30%水準に戻ってくれば再度評価され始める印象です。
Bill Oneは紙をデジタル化するオペレーションが得意なSansanの強みが活かされるプロダクトですが、まだARRは数億程度と見られ、成長を牽引するには時間がかかりそうです。
こちらの記事でも解説していますので、よろしければご覧ください。
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2107/15/news053_0.html「SaaS銘柄」として注目度の高い名刺管理サービスのSansanが昨日、通期決算を発表しました。
コロナで名刺交換が減っても業績は堅調です。しかし、株価は先週から大きく下がっています。
株価だけでなく、昨年からログミーやFringe81へのM&Aや新規事業の展開を含めて、昨年からSansanを巡ってはいろいろな動きがありました。
そんな、Sansanの現状や今後の展望を紹介します。
先日のNewsPicksの動画シリーズ「デューデリだん!」でもSansanが登場しています。
動画へのリンク
https://newspicks.com/movie-series/72私もSanSanを使わせていただいてますが、解約率が低いのは、スイッチングコストの高さが1つの要因かと思います。
たまればたまるほど、他社への移行は難しく、ましてや名刺実物管理のみに戻る気にはなれないので。
一方で、これからも追加ユーザーが劇的に伸びる要素も少ないと思いますので、莫大な名刺データを活かしたより良いサービスを期待してます。