[クアラルンプール 13日 ロイター] - マレーシアは13日、公的医療制度の新たな支援策を発表した。同国では感染力の強い新型コロナウイルスのデルタ型変異株により、1日当たりの感染者数が過去最多に達している。

ここ1カ月はワクチン接種が加速し、感染抑制のためロックダウン(都市封鎖)措置も強化されているが。この日確認された感染者は1万1079人で過去最多、死者は125人だった。

ヌール・ヒシャム・アブドラ保健局長は会見で、感染は主に現在主流となったデルタ型変異株拡散が原因と指摘した。

政府は、新型コロナ以外の患者を民間施設に移送する委託事業などに1億リンギ(2386万ドル)の追加支出を承認。コロナ専門病院を増やすとともに、酸素ボンベとベッドの追加購入など対策を講じるとしている。

また、当局者らは検査数の少なさに言及し、実際の感染者数は報告をはるかに上回っている可能性があると警告。感染が最も深刻な地域での大規模検査を強化すると言明した。