[ワシントン/シアトル 12日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は12日遅く、米ボーイングの旅客機「787ドリームライナー」の在庫の一部に新たに製造品質面の問題が見つかり、修理をした上で顧客に引き渡すことになったと明らかにした。

FAAによると、問題は「まだ引き渡されていない同社の在庫の一部の787ドリームライナーの機首付近で見つかった。FAAが義務付けているボーイングのシムのプロセスに関する現在進行中の全面的な検査で明らかになった」。

FAAは「すでに商業利用されている787にも同様の修理が必要か、データを基に判断する」としている。

ボーイングのコメントは取れていない。

787を巡っては、ボーイングの計画している検査方法が連邦政府の基準を満たすかどうかを見極めるため、引き渡しを一時停止したことをFAAが5月下旬に明らかにしている。

787は昨年終盤以降、電気系統などの問題に見舞われており、今年3月に5カ月ぶりに引き渡しが再開されたばかりだった。