[東京 9日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は9日、今月23日に開幕する東京五輪において、首都圏で予定されている競技が無観客開催となったことを「残念に思う」と述べた。

東京都では新型コロナウイルスの新たな感染拡大を防ぐため、4回目の緊急事態宣言が出されることが決まり、五輪開催の全期間が宣言の時期に含まれている。また、神奈川、埼玉、千葉などでも、まん延防止等重点措置の延長が決定された。

バッハ会長は選手に向けたビデオメッセージで、「これは本当に難しい決断で、私たちは皆、このような結果になったことを残念に思っている」とコメント。その一方で、五輪を安全に開催するために必要な決定だったとし、「最も重要なのは大会が開催されることだということに、私たち全員が同意することを願っている」と続けた。