[ワシントン 9日 ロイター] - イエレン米財務長官は9日、主要20カ国・地域(G20)は世界の炭素排出の8割に責任があり、今こそ具体的な行動を取る必要があるものの、排出削減達成に向けては明示的なカーボンプライシング(炭素の価格付け)以外にいくつかの道のりがあると述べた。

イエレン氏はイタリアのベネチアで開かれたG20環境税フォーラムで、メンバー各国は今世紀半ばまでの脱炭素化目標達成に向け大規模な公共・民間投資と「難しい経済的決断」を行う必要があると指摘。「いかなる炭素国境調整システムも、明示的なカーボンプライシングのみに重点を置くよりも、各国の気候対策がどの程度排出を減らすのかに重点を置くことが重要だ」と語った。